2015年の電子書籍の利用者2割弱。7割は電子書籍を使わない?

   2016/04/23

電子書籍の利用率はたった2割弱だそうです。
2015年における調査結果から電子書籍利用の動向について。

 

電子書籍の利用率が2割弱で頭打ち、「利用意向なし」が増加、「関心なし」と合わせると6割以上に
(2016/3/14 12:54 INTERNET Watch)

電子書籍の利用率は1月度調査で18.5%だったのに対し、12月度調査では19.0%とほぼほ横ばいで推移した。一方、「利用するつもりはない」とする人が1月度調査では36.4%だったものの、12月度調査では43.3%と上昇。「あまり関心がない」の23.4%(12月度調査)と合わせて7割近くのユーザーが電子書籍に関心がないことが分かった。

 

7割弱が今後も電子書籍を利用しない

このデータは15~69歳の1100人を対象に行われているアンケート。
月1回程度、定期的に調査しているそうで、特に電子書籍について、

2015年12月時点で
利用している 19.0%
利用する予定である 4.6%
利用について検討しようと思う 9.5%
あまり関心がない 23.4%
利用するつもりはない 43.3%
その他

66.7%以上が今後も電子書籍を利用しないことを示しています。

逆に、2015年1月時点では、
利用している 18.5%

電子書籍を使っている人は2015年の1年間で0.5%しか増えていない
ことを示しています。

日本の電子書籍は2012年から

日本では2012年秋頃にタブレット元年とも呼べるような動きがありました。
初代Nexus7(Google)、初代iPad mini(Apple)、Kindle Fire(Amazon)日本初上陸。

これらは多機能端末でしたが当時の小さな画面のスマホに比べて電子書籍が読みやすい、
7~8インチの画面。

と同時にAmazonの電子書籍専用端末Kindle Paperwhiteが日本で販売開始になり、
日本版のKindleストア開設、つまり電子書籍サービス元年とも言えたでしょう。

キンドルが開けた「パンドラ」 競争が崩す商慣習
楽天コボは値引きなどで対抗
(2012/10/28 7:00 日本経済新聞)

つまり昨2015年、電子書籍時代3年目にして、利用者は頭打ちになりつつある。

電子書籍サービス規模は成長中

しかし、電子書籍サービス自体の規模は成長しており、
今後も成長見込みだと言う。

2014年度の電子書籍市場は1266億円に、電子雑誌市場も145億円と伸長

紙の本の時代から日常的に本を読む人、たくさん本やコミックを読んでいた人に
とっては大量の本を常に持ち歩けるので魅力的なはずなのに、この温度差は何か?

そもそも本を読まない人にとってはどうでもいいことなのかもしれませんが、
日本人で読書する人が2割だけとは考えにくい。それが現実なのでしょうか。

それとも本はやはり紙だ、と紙の本にこだわって、電子書籍を否定している読書家も
いるのかもしれません。

それともまだまだ電子書籍を知らない人、使ったことがない人がいる普及期なのか。

楽天とAmazonの2強状態

これまで電子書籍サービスに各社が参入しましたが、既に閉鎖したところもあり、
サービスを提供する会社側の生き残りをかけた競争になってきています。

2013年頃までは、電子書籍の利用者数はアマゾンが半数以上、
読書家に限定すれば7割ほどというAmazonの占有状態にありました。

利用者が多い順に(2013)、

Amazon Kindle
Kindleストア
アップルのiBookStore
紀伊国屋書店のKinoppy
楽天kobo
ソニーのReader Store

しかし、2014年では楽天が上昇しAmazon対楽天の2強時代になっているのだとか。

じつはKoboとKindleは拮抗していた!? 電子書籍ストアシェア
(2015年05月18日 09時00分更新 ASCII.jp)

利用者が多い順に(2014)、

楽天koboストア 6.6%
Amazon kindle 6.5%
その他 6.5%
honto 3.7%
iBookStore 3.4%
Reader Store
LINEマンガ
Google Playブックス
eBook Japan

電子書籍サービスを展開しているのは100社とも言われており、
その他に数十社以上含まれていることから考えても、
楽天とAmazonが飛びぬけてトップを走る。
他社の2~4倍以上のシェアを握っている。

電子書籍業界は流動的?

2020年頃までに電子書籍サービス多くは廃業をせざるを得なくなり、
数社だけが残るとされています。

余程のことが無い限りAmazonと楽天は確定している。
残り2、3社がどこになるかといったところ。

ただ、これに関して言えば、先の電子書籍利用状況調査結果から考えて、
興味を持っていない7割近くの人を取り込めれば生き残れる。
むしろその半分の35%でも取り込むことができるならば、
現在のAmazonや楽天さえも上回るという可能性すらあるのです。

電子書籍業界はまだまだ流動的な状況なのかもしれません。

まとめ

Amazonと楽天が強いのは、電子書籍サービス以外のサービスにおいて
会員数が多いからということも事実。

管理人も電子書籍を好んで利用していますが、利用者の多くが希望するのは
サービスの長期的な安定性。

つまり事業としては儲からなければ廃業になるので、
紙の本を買って入手したのと違って、サービス会社の廃業後はアクセスできなくなり、
買った本が読めなくなる可能性が懸念されているのです。
最も廃業する可能性が低い業者を選ぶ、この意味でもAmazonと楽天の利用者が
圧倒的に多くなっている点に合致しています。

しかしながら昨今廃業した電子書籍サービスは他社に受け継がれ、
引き続き読書が可能になっていたりします。
この辺りは各社も考えているでしょうから、あまり心配はなさそうです。

既に3年以上が過ぎた電子書籍はスマホでも読書できますし、無料本もあります。
使ってみたいが、機会がないという人はいないかと。
つまり利用者がどこに決めるか様子を見ていた時期は過ぎたような気がします。

今後は、新規参入や革命的な何かよりも、電子書籍の本自体の価格競争や割引・値引き、
ポイント還元サービス、この辺りに競争の軸が移っていくような気がします。

これによって今後の認知、普及具合が変わってくるかもしれません。

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